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2019.01/05(Sat)

Op.467 ヴェルディ:歌劇「椿姫」~≪乾杯の歌≫ by C.クライバー、バイエルン国立管弦楽団、コトルバス、ドミンゴ他

昨年中はありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

例年、年頭はシューベルトの歌曲でスタートをしていたのですが
今年は趣向を変えて・・・・?
既に正月三が日も過ぎてしまいました。
お正月と言っても通常の日々と何ら変わりはないのですが
せめて気分だけでも、お正月気分で。
新年恒例の某テレビ番組「ニューイヤー・オペラ・コンサート」に倣い
今年はヴェルディ歌劇椿姫」より例の有名な<乾杯の歌>でのスタート。

年末の某テレビで放映される恒例の「第九」を観ることもなく
年始の「ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート」や
「ニューイヤー・オペラ・コンサート」を観ることもなくなった昨今です。
「ニューイヤー・オペラ・コンサート」では<乾杯の歌>が歌われるようで
年の初めの定番曲でしょうか。
椿姫」は悲劇のオペラなのに、<乾杯の歌>を?と
「ニューイヤー・オペラ・コンサート」を観ていて思ったこともありましたが。

この歌を聴くと気落ちしている気分も明るくなるようです。
落胆、絶望をしている時には聴く気分にもなれない
単なる喧しいだけの「歌」のようにも感じます。
今まで歌詞をじっくり読むことをしないで聴いていましたので
今回は歌詞を噛みしめつつ聴くことに。

初めてC.クライバーの指揮する演奏のディスクを求めたのは
この「椿姫」でした。
今でもお気に入りのクライバー盤を今回、取り出してみました。
懐かしいディスクです。
このディスクは当拙ブログに2010年10月17日に登場をしていたようです。
以来、9年が経ちました。早いものです。
当時はオペラが好きでよく聴いていました。
今でも好きですので聴きたいのですが・・・オペラから遠去かってしまっている近年です。

またまた前置き、お喋りが長くなり過ぎました。

ヴェルディ歌劇椿姫」より<乾杯の歌
by
C.クライバーバイエルン国立管弦楽団コトルバスドミンゴ

467ヴェルディ:歌劇「椿姫」(全曲) クライバー盤
ヴィオレッタ・ヴァレリー:イレアーナ・コトルバス(S)
アルフレード・ジェルモン:プラシド・ドミンゴ(T)
ジョルジュ・ジェルモン:シェリル・ミルンズ(B)
フローラ・ベルヴィア:ステファニア・マラグー(Ms)

カルロス・クライバー指揮
バイエルン国立管弦楽団
ヴォルフガング・バウムガルト合唱指揮
バイエルン国立歌劇場合唱団
(録音:1976年5月;1977年5-6月 ステレオ)


椿姫」についての当時の記事よりコピーを。
【作曲】1853年
【初演】1853年3月6日、ヴェネツィア、フィニーチェ劇場
【原作】アレクサンドル・デュマ・フィスの小説「椿姫」(「椿を持つ女」)に依る同名の戯曲
【台本】フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ
【時と場所】1850年代、初演当時のパリ、及びその近郊
【構成】全3幕
【主な登場人物】
   ヴィオレッタ・ヴァレリー:主人公の高級娼婦
   アルフレード・ジェルモン:南フランス出身の青年、ヴィオレッタの恋人
   ジョルジュ・ジェルモン:アルフレードの父親
   フローラ・べルヴォア:ヴィオレッタの友人でライバル
   ドゥフォール男爵:ヴィオレッタのパトロンの一人
   アン二ーナ:ヴィオレッタの忠実な女中
                          (以上)


「椿姫」はヴェルディの中期の三部作「リゴレット」「トロヴァトーレ」の一つだそうです。
作曲されたのは1853年、当時としては珍しい現代劇であり
高級娼婦をヒロインとした画期的な作品で話題になったとのことです。

このオペラが誕生する基になったのは
1848年に出版されたアレクサンドル・デュマ・フィスの小説「La Dame aux camélias 」(椿の花をつけた淑女)が原作だそうです。
原作者のアレクサンドル・デュマ・フィスは文豪アレクサンドル・デュマ・ベールの私生児とのことで、小デュマとも呼ばれていたとのことです。
原作はデュマ・フェスが20歳のころに数ヶ月同棲をしていたパリの高級娼婦、アルフォンシーヌ・プレシことマリー・デュプレシとの恋愛経験をもとにして書かれ当時ベスト・セラーとなった小説だそうです。
小説が出版された後、数日で著者により戯曲にも改作され戯曲の方も大成功を収めたとのこと。
小説中にマルグリット・ゴーティエの名前で登場するマリー・デュプレシは黒髪に黒い瞳の華奢で優雅な女性だったそうです。
劇場に行く時など大好きな椿の花を一輪、胸に挿すことを習慣としていたとのこと。
彼女はフランツ・リストと親しかったことでも有名だそうです。
23歳にて肺結核のため死去。
パリ、モンマルトル墓地の彼女の墓には、大好きだった白い椿の花が時折手向けられているとのこと。

ヴェルディはパリでデュマ・フェスの戯曲を見て感激しオペラを書くことにしたそうです。
登場人物の名前が変更されている他は原作に忠実になっているとのこと。

前述しましたが「椿姫」のお気に入りはC.クライバー盤です。
超有名な<乾杯の歌>は多々の歌唱で聴く機会もありますが
コトルバスドミンゴが一番のお気に入り。
この曲を歌うコトルバスに魅了されてしまいました。
深い陰影を感じさせる声質、歌唱はまさにヴィオレッタ役に適しているような気がします。
ドミンゴは万能のテノールという感じで、どのような役でも見事な印象を受けます。
クライバー指揮のバイエルン国立O.の演奏の
浮き出つようなリズム感、生き生きと溌剌とした演奏には
グイグイと惹き込む魔力のようなものすら感じます。


ライン、クローバー

乾杯の歌
台本、歌詞:フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ

(アルフレード)
酒を汲もう、美しい人が
花を添える歓びの杯に
はかないこの時が
快楽に酔いしれるように。
酒を汲もう、愛の誘う
甘いときめきの中に、
あの全能の眼差しが
この心を打つから。
酒を汲もう、愛は杯とともに
ひとしお熱い口づけを受けよう。
(一同)
ああ!酒を汲もう、愛は杯とともに
ひとしお熱い口づけを受けよう。

(ヴィオレッタ)
皆さんと嬉しいこの時を
分かち合うことができるのよ、
この世界で歓びでないものは
みんな愚かしいもの。
楽しみましょう、愛の歓びは
はかなくて束の間のもの、
咲いて萎れる花なのよ、
もう、二度と楽しむことはできないの。
楽しみましょう!
心をそそる
熱い言葉がわたしたちを招いているわ。
(一同)
ああ!楽しもう!
杯と歌と
笑いが夜を彩り、
この楽園に
新しい日が 我らを迎えよ。

(ヴィオレッタ)
生き甲斐は陽気な集いにありますわ。
(アルフレード)
まだ愛を知らない時なら・・・
(ヴィオレッタ)
愛を知らない者へおっしゃらないで。
(アルフレード)
そうなることがわたしの運命。
                   (以上、ブックレットより引用)

(イタリア語歌詞)
Brindisi:Libiamo ne’ lieti calici
(Alfredo, Violetta, Flora, Gastone, Barone, Marchese, Dottore, Chor)

(Alfredo)
Libiamo, libiamo ne'lieti calici, che la bellezza infiora;
e la fuggevol, fuggevol ora s'inebrii a voluttà.
Libiam ne' dolci fremiti che suscita l'amore,
poiché quell' occhio al core onnipotente va
Libiamo, amore, amor frai calici più caldi baciavrà.
(Chor)
Ah! libiam, amor fra' calici più caldi baci avrà.

(Violetta)
Tra voi, tra voi saprò dividere il tempo mio giocondo;
tutto è follia, follia nel mondo ciò che non è piacer.
Godiam, fugace e rapido è il gaudio dell' amore;
è un fior che nasce e muore, nè più si può goder
Godiam, c'invita, c'invita un fervido accento lusinghier.
(Chor)
Ah! godiamo, la tazza, la tazza e il cantico le nonti abbella e il riso,
in questo, in questo paradiso ne scopra il nuovodì.

(Violetta)
La vita è nel tripudio...
(Alfredo)
Quando non s'ami ancora...
(Violetta)
Non dite a chi l'ignore.
(Alfredo)
È il mio destin così
                      (以上、歌詞引用)


年始から悲劇のオペラ?
人生、山あり谷あり。
人生、悲劇であり喜劇。
悲劇、喜劇も事象の見方、捉え方でどちらの要素も持ち合わせている人生。
2019年、「喜」の日々でありますように。

                
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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

タグ : ヴェルディ 歌劇 椿姫 乾杯の歌 クライバー バイエルン国立管弦楽団 コトルバス ドミンゴ

20:58  |  オペラ  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●Re: お早うございます

rudolfさま
新しい年を迎えましたね。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

「椿姫」は演奏されたことがあるのですね。
オペラを手掛けることがあったのですね。
<乾杯の歌>は聴いているだけでも気分が高揚します。
私のように受動的立場ではなく、演奏をされる御方にとっても素晴らしい瞬間かと思いあぐねてしまいます。

>「乾杯の歌」のところでは 音を伸ばすだけですが、そこが魅力的でもありました
改めて「乾杯の歌」でrudolfさまがご指摘されました箇所を留意して聴いてみますね。

オペラは好きなジャンルにも拘らず一作品を聴くことなく
一年が過ぎ、二年が過ぎ・・・どんどん時が過ぎてしまう昨今です。
今年こそはオペラ(全曲)を聴いてみたいものです(^^♪
見果てぬ夢?
lumino | 2019.01.07(月) 20:38 | URL | コメント編集

●Re: オペラは久しぶりですね

burleskeさま
新しい年がスタートしましたね。
私の方こそ、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年の最初の記事を、とハッスルをしていたのですが
自分のブログに入れなくなってしまい慌てました。
問い合わせをして・・やっと今回の記事の更新に間に合いました。
新年早々、特技のそそかしさが出てしまいヒヤリとしました。

burleskeさまもクライバーの「椿姫」はお気に入りだったのですね。
本当に「懐かしの名盤」ですね。

オペラの中の一曲を聴いただけでも心が元気になるようです。
オペラは大好きなので、ディスクが目に付く度に聴いてみたくなるのですが・・・。
序曲やアリアなどの一部を聴くことでオペラ鑑賞の飢え(?)を凌いでいます。
burleskeさまもオペラから遠ざかってしまっていらっしゃるそうですね。
今年はオペラにも耳を傾けてみたい・・・と毎年、新年を迎えると想っているのですが。
今年はどうなることでしょう。
lumino | 2019.01.07(月) 20:11 | URL | コメント編集

●お早うございます

luminoさま おはようございます
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。 <(_ _)>

新年初は「椿姫」ですね
昔 オケピットで演奏したことがあるんですよ
ヴェルディのこの頃のオケは 伴奏は簡素で 旋律は美しいですが、伴奏はあまり出番がなかったのを 覚えています

ただ 「乾杯の歌」のところでは 音を伸ばすだけですが、そこが魅力的でもありました

今年もよろしくお願いいたします。
ミ(`w´彡) 
rudolf2006 | 2019.01.07(月) 12:58 | URL | コメント編集

●オペラは久しぶりですね

luminoさま、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年の最初はヴェルディの「乾杯の歌」なんですね。
クライバーの「椿姫」は懐かしの名盤といった感じですね。
昔は僕もお気に入りで、けっこう聴いていたんですが、最近は長らくご無沙汰です。

luminoさまも最近はオペラから遠ざかっているご様子ですが、僕もオペラはほとんど聴いていません。
今年は久しぶりにオペラを聴いてみるのもよいかもしれませんね。

burleske | 2019.01.06(日) 20:21 | URL | コメント編集

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