FC2ブログ

2019.04/13(Sat)

Op.469 ベートーヴェン:「弦楽四重奏曲第16番」 by パスカル弦楽四重奏団

ブログの更新が2ヶ月以上停滞をしてしまったようで、自分なりに書くコツ(?)を
忘れかけてしまっています。
とにかく纏まらない。文章が脳内で散乱。
まぁ、これは以前からいつものことですが。

生活パターンがだいぶ変わってきた昨今です。
PCに向かう時間の激減。
音楽に集中をして耳を傾けられる時間も激減。
聴く音楽のジャンルも変化。

クラシック音楽で聴きたくなるのは必ずベートーヴェン弦楽四重奏曲です。
四重奏曲では第15番と第16番を聴くことが多くなりました。
今年1月から自分への宿題になっていたパスカル弦楽四重奏団を主として
第15番、第16番を手持ちのディスクを取り出し多々の四重奏団で聴いています。
こちらのパスカル弦楽四重奏団のBoxはいつもお邪魔をさせていただいているブログを拝読し聴いてみたくなり求めたのが今年の初頭。
聴いてみたい作品が多く収録されているのですが4ヶ月を経ても未だBoxを聴き終えていない有様です。
さて、今日はパスカル弦楽四重奏団の演奏で第16番を。


ベートーヴェン弦楽四重奏曲第16番
パスカル弦楽四重奏団の芸術より

469:ベートーヴェン弦楽四重奏曲第16番 パスカル四重奏団
(収録曲)
ベートーヴェン
弦楽四重奏曲第15番イ短調 Op.132
弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 Op.135
パスカル弦楽四重奏団
(録音:1952年 モノラル)

パスカル弦楽四重奏団のメンバー
ジャック・デュモン(1st.Vn)
モーリス・クリュー(2nd.Vn)
レオン・パスカル(Vla)
ロベール・サル(Vc)

 第1楽章:Allegretto ヘ長調 2/4拍子
 第2楽章:Vivace ヘ長調 3/4拍子
 第3楽章:Lento assai, cantante e tranquillo 変ニ長調 6/8拍子
 第4楽章:(標題)Der schwer gefasste Entschluss
      (序奏)Grave, ma non troppo tratto ヘ短調 3/2拍子
      (主部)Allegro ヘ長調 2/2拍子(主部)


第16番は一昨年、ハンガリー四重奏団の演奏で綴っていたようです。
いつものように復習を兼ねて当時の記事より引用をしつつ。

作曲されたのは1826年10月、ベートーヴェンの死の5ヶ月前に弟ヨハンの家に於いて完成。
この年の秋にベートーヴェンは深い心痛と蝕まれた肉体を抱え
自殺未遂事件を起こした甥のカールを連れグナイセンドルフの弟ヨハンの家に赴いたそうです。
纏まった作品としてはベートーヴェンの最後の作品になるとのこと。
この作品を完成した後に弦楽四重奏曲第13番の終楽章が完成され
それがベートーヴェンの絶筆になったとのことです。

第16番が作曲された時のベートーヴェンの状況、状態は次のようだったそうです。
カールはベートーヴェンの愛情を受け、治癒をしてからは軍人になりたいと
言い出したそうです。
カールの希望を叶えるためにベートーヴェンが奔走をしたお陰で
カールは希望通りに軍隊勤務に就くことになったとのこと。
ベートーヴェンとカールは12月末に弟ヨハンの家からウィーンに帰ったそうですが
帰途の寒さも影響しベートーヴェンの健康は悪化したとのことです。
カールが軍籍に入るために出発した翌日にベートーヴェンが 弁護士バッハ宛てに
綴った1月3日付けの書簡には死を覚悟した、と受け取られる文字が 連ねられていたそうです。
こような状態、状況の中でこの弦楽四重奏曲第16番は作曲されたとのことです。

初演はベートーヴェンの死後1年目の1828年3月。
ウィーンで シュパンツィヒ弦楽四重奏団により行われたそうです。
献呈は友人のJ.K.ヴォルフマイアーに。


パスカル弦楽四重奏団で聴くベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番

第1楽章の明るさ。ユーモラスな趣さえ感じられます。
伸び伸びとした心境で、ベートーヴェン自身が愉しみつつ書かれたような印象を受ける楽章。

第2楽章では前楽章の趣が更に発展をし明るく弾むような雰囲気。
チェロの雄大さを感じさせる波打つ強さが印象的。

主題と4つの自由な変奏で構成されている第3楽章。
前の2つの楽章の明るさを恰も否定するかのように
静かで幻想的な雰囲気。
「抒情的で穏やか」と表される楽章のようですが・・・。
パスカル弦楽四重奏団の演奏で聴いていると
まるで呻きでもあるかのように感じてしまうことも。
「悲歌」のような印象を受けてしまいます。
心に残る楽章。

第4楽章には「Der schwer gefasste Entschluss(ようやく付いた決心)」との標題が付いているそうです。
前楽章の延長のような重々しく緊張を帯びた序奏での始まり。
主部に入り再び第1、第2楽章に漂う明るさが戻ってくるかのようです。
明朗なコーダ。
力強く迎える曲の終わり。


この作品が作曲されたベートーヴェンの当時の状況、背景を知るにつれ
曲に漂う明るさ、現れては消えてしまうような希望の光を想わせるような調べが
印象的に心に残ります。

嘗てはあまり惹かれることがなかった後期の弦楽四重奏曲。
今では、最も惹かれる作品たちが後期の弦楽四重奏曲。
第15番と第16番を繰り返し聴いているうちに
この2作品が「姉妹曲」のように感じられるようになってきました。
両曲に漂っている見え隠れする希望の光。
調べの中に垣間見る希望が核となっているような楽想。
聴くほどに惹き込まれてゆく2曲になってきました。

パスカル弦楽四重奏団の演奏に耳を傾けていると
こじんまりとした演奏、恰も感情表現が縮小されたかのようです。
と言うと語弊がありそうですが、誇張のない演奏でしょうか。
客観的に作品と対峙し真摯に演奏されているように感じられるようです。

パスカル弦楽四重奏団が演奏するベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集についての
ショップの解説を読んでみると、「メリハリが効いた」「攻撃的」「表情豊か」などの
文字が目に付きます。
自分が抱いている印象とはかけ離れすぎで、自分の耳、感性に疑いの念を抱いてしまう程。

嘗てベートーヴェンの弦楽四重奏曲を全集として聴き始めた頃に求め
最も好みの演奏で、すぐに取り出せる一等地(?)の場所に数年来置いてありました。
久し振りに聴いてみたところ・・・。
「う~ん?この演奏のどこが良かったのかな?」と・・・。
当時とは正反対の印象を受け、我ながらビックリしています。
このようなことは、よくあることですが。

さて、Boxにはベートーヴェンが15歳の時に作曲をしたピアノ四重奏曲第1番-3番、WoO.36の3曲も収録されているとのことで、楽しみにしつつも未聴のまま4ヶ月が経ってしまいました。
ベートーヴェンの作品ではお気に入りの一曲である七重奏曲も収録されているそうですので、そちらも楽しみです。
今度こそは聴いてみたいものです。


音楽以外の家族の話。
コザクラインコの2羽のキョウダイ、チャロとピーチェのデュオ・チャッピーズは今月で生後半年を迎えました。
先住鳥のピッコ(通称ピコリン)は今月、6歳の誕生日を迎えます。
チャッピーズは元気でワンパク。驚くほどの大食漢。
チャロ(通称チャロッピー)はお兄ちゃんのようで、ピーチェの方はまだ不明。
チビの頃はピーチェはチャロの後を付いて行っては一緒に悪戯をしていましたが
今では、チャロを追い出しては餌もオモチャも何でも独り占めをしています。
同じオモチャを一緒に齧っていてもピーチェの方がチャロを足で押し出したり。
ピーチェが近付いて来ただけで、その場から離れてしまうチャロ。
「チャロッピー、逃げてばかりいないでガツンと怒ってごらん」と言う、とんでもないお世話係です。
2羽一緒のケージではチャロのストレスになるかと案じることもあり、別々に引き離すと2羽で呼び鳴きをする騒ぎに。
同じケージに戻すと安心をするような2羽。
先住鳥のピッコはチャッピーズが気になりケージの中でパーチから身を乗り出し過ぎ、落下寸前になることもしばしばです。
ピッコは大人しく手に乗っているのでヤンチャなチャッピーズの教育係担当。
ピッコを頼りにしているお世話係です。
3羽のコザクラインコと一人の日々は漫画になりかけているようです。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

タグ : ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第16番 パスカル弦楽四重奏団 コザクラインコ

20:35  |  ベートーヴェン  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●Re: こんにちは

rudolfさま
コメントをいつもありがとうございます。
次第に更新の間隔が広がってきてしまいました。
rudolfさまは毎日ご更新をされていらっしゃて、音楽に対する愛情と意志力の強さを感じています。
rudolfさまのように私にはとてもとてもできませんが、貴ブログの存在は励みになっています。

家族の3羽たち、本当に元気に日々を送ってくれているので救いになっています。
少しでも「いつもと違う」と感じることがあると、生きた心地がしなくなってしまいます。
チャッピーズはご機嫌が良い時には面白い鳴き方の「おしゃべり」をしているのですよ。
あまりの面白さに思わず笑いが噴き出てしまいそうに・・・気付かれないように声を出さずに笑っています。

rudolfさまの記事を拝読させていただき入手をしたパスカル弦楽四重奏団のBox。
収録曲のほとんどに関心を抱き、早く聴いてみたいと気持ちばかりが先走っている割にはなかなか鑑賞が進みません。
時間がかかりますが、じっくりと聴いて行きますね。

ハリウッド弦楽四重奏団のBoxも昨年でしたでしょうか、rudolfさまのブログにて知りました。
ハリウッドの演奏もしばしば貴ブログに登場していたのを拝読させていただき、ショップのお気に入りに保存をしたまま今日に至ってしまいました。
一つのショップでは「限定盤完売」のため入手不可になっていました。
限定盤だったのですね。
他のショップに在庫が少しあるようですが・・・限定盤だと焦ってしまいます。
ハリウッド弦楽四重奏団も聴いてみたく思います(^^♪

rudolfさまのブログで知ったパスカル弦楽四重奏団のBox.
出合いの機会をありがとうございました(*^_^*)
lumino | 2019.04.17(水) 20:25 | URL | コメント編集

●こんにちは

luminoさま こんにちは
お久しぶりです

ピッコちゃん、チャッピーズちゃん お元気そうで何よりです、さぞ 仲良くさえずっていそうですね

パスカルのBOX  手に入れられたのですね
フランス系の弦楽四重奏団の演奏 意外と少ないような気もします 
アメリカではこの時代の録音もかなり残っているようにも思いますが、フランスのものは数少ないですね その点でもこのBOXは貴重ですね
Hollywoodの演奏も良いですよ

●(^▽^)● 
rudolf2006 | 2019.04.16(火) 15:02 | URL | コメント編集

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Tracback

この記事のトラックバックURL

→http://adagio6.blog93.fc2.com/tb.php/891-c9b06394
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |