♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.59 お気に入りの歌曲:ヴンダーリヒ~伝説の歌声 “Alle Tage ist kein Sonntag”

フリッツ・ヴンダーリヒという名前から目が離せなくなっている所為でしょうか、
お亡くなりになられてから、44年(1966年9月17日没)も経ちますのに、
次ぎから次ぎとリリースされるCDの多いこと!
ヴンダーリヒに魅せられている私にはとても喜ばしいことなのですが。

フリッツ・ヴンダーリヒ~伝説の歌声。
Membranの10枚組セットの超廉価盤です。
このセットの6枚目に収録されている一曲の虜になってしまいました。
タイトルは “Alle Tage ist kein Sonntag”です。
  

              フリッツ・ヴンダーリヒ~伝説の歌声 から
                Alle Tage ist kein Sonntag
                  「毎日が日曜じゃない」


                フリッツ・ヴンダーリヒ~伝説の歌声


Membranの超廉価盤ですので、歌詞カードもブックレットもありません。
聴いてみれば何とかなるでしょう、などという考えは甘かったです。
この一曲は、超の文字が頭に付くほどに、お気に入りになってしまいました。
寝ても?覚めても、外を歩いていても、スーパーのレジに並んで待っていても、
一日に何回もこの旋律と冒頭の歌詞が頭に浮かぶ有様です。
お気に入りの歌に出合いますと、いつものことなのですが。
今回は、かなり重症度が高くなってしまいました。


作曲者の名前を調べても、分かりません。
作詞家の名前に至りましては、記載はなしです。
思いつく限りの方法で調べたのですが…分かりません。
最後に思い付きましたのが、購読をさせていただいているメールマガジン。
Pianistinさまが発行されていられる「歌曲つれづれ話」。


Pianistinさまのお陰で、やっと歌詞と訳詞を知ることができました。
今日は、Pianistinさまの「歌曲つれづれ話」からの引用をさせていただきつつ、
Pianistinさまの受け売りばかりになります。
 引用させていただきます個所のテキスト色をブルーで表示してあります。

この作品なのですが、口ずさむことができるとても親しみやすい旋律です。
CDでは、ヴンダーリヒの他に、リヒャルト・タウバーでも愛聴しております。
タウバーの歌唱で聴きますと、いかにもドイツ歌曲の香りが高く感じられました。

一方、ヴンダーリヒの歌い方はとても素朴で自然な感じがします。
まるでポピュラー・ソングでも歌うかのように。
それでいて素晴らしい歌曲に。
改めまして多彩な魅力を秘めた歌唱に惹きつけられます。


さて、肝心なこの曲 “Alle Tage ist kein Sonntag” につきまして。
Pianistinさまにお調べいただきまして、大変参考になりました。
オーストリア、ドイツに留学なさり歌曲解釈を専攻されたそうですので、
詳細な文法解釈に、作品に纏わる背景や風習などを織り交ぜ、
ユーモアを加えてお書きくださいますので、いつも楽しく拝読させていただいております。
歌曲の良き指南的存在のメール・マガジンになっています。
単なる歌詞対訳に留まらない、声楽・歌曲好きには貴重な存在です。
もしかしたら、あまり歌曲にご関心がない御方がお読みになられましても、
歌曲に目覚める契機にもなるのではないでしょうか。
また、ご自身ピアノ・リサイタルをお開きになられましたり、
日本のアンドレア・ボチェッリ、テノールの天野亨氏とのデュオ・リサイタルも開催されていらっしゃいますようで、いつの日にか拝聴をできましたら、と夢を見ております。


早速ですが、Pianistinさまの引用、且つ受け売りになりますが。

作詞はカール・フェルディナンヅ
作曲、カール・クリューイング(クレーヴィング)
とのことです。

フェリディナンヅ(1874-1945)は、
本業は医師で、傍ら小説や物語を執筆とのことです。
文筆活動で用いる名前だそうです。

クリューイング(1884-1954年)は、
15世紀まで遡れるドイツの古い家系の出身で、
俳優、テノール歌手、音楽大学教授だったそうです。
出演映画は6本とのことです。


以下に全テキスト、歌詞と訳詞の引用をさせていただきます。

   ブギウギさん


カール・クリューイング 『毎日が日曜日じゃない』
  (詞:カール・フェルディナンヅ)

 Carl Clewing "Alle Tage ist kein Sonntag" (Text: Carl Ferdinands)

 ~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~

 (歌詞)(エスツェットはss、aウムラウトはae、uウムラウトはueで
 表示してあります)

 Alle Tage ist kein Sonntag,
 alle Tag gibt's keinen Wein,
 aber du sollst alle Tage
 recht lieb zu mir sein.
 Und wenn ich einst tot bin,
 sollst du denken an mich,
 auch am Abend eh du einschlaefst,
 aber weinen darfst du nicht.

 Lass gruenen, lass bluehen,
 lass reifen das Korn,
 lass welken die Blaetter
 von Zweig und von Dorn.
 Verschneit unser Garten,
 wir warten, wir zwei,
 denn wir glauben alle Tage
 die Mainacht herbei.

 Und wird es dann dunkel,
 graues Haar und grauer Sinn,
 lass leuchten, lass leuchten,
 wie froh ich dann bin.
 Und wenn ich einst tot bin,
 sollst du denken an mich,
 auch am Abend eh du einschlaefst,
 aber weinen darfst du nicht
.


 (Pianistinの試訳)

 毎日が日曜日じゃないし、
 毎日ワインが出てくるわけじゃない、
 けれど君には毎日
 本当に僕に優しくいて欲しい。
 そして、いつか僕が死んでも
 僕のことを想ってほしい。
 夜、眠りに落ちる前にもね。
 でも、泣くんじゃないよ。

 緑が萌え、花が咲き、
 穀物が実り
 葉が枯れて枝や茨から落ちても
 かまうものか。
 庭が雪に覆われても、
 僕たち2人は待っていよう。
 僕らは5月の夜が来るのを
 毎日信じているのだから。

 そしてあたりが暗くなり、
 髪が白くなって記憶があいまいになっても
 輝かせておくれ、輝かせておくれ
 そうしたらどんなに嬉しいだろう。
 そして、いつか僕が死んでも
 僕のことを想ってほしい。
 夜、眠りに落ちる前にもね。
 でも、泣くんじゃないよ。



優しく温もりのある、熱い心の歌…と初めは感じました。
ヴンダーリヒで聴いていますと、何故か悲しみに似た気持ちになってしまいます。
何回もこの詩を読み返しまして、とてもしみじみとして深く心に染み入る詩であり、
ヴンダーリヒの歌もまた詩の心を余りあるほどに伝えてくれるようです。
ヴンダーリヒの声質と詩が見事に融合してのでしょう。
泣かされますね~、この歌。

Pianistinさまの、詳細な文法解釈と詩の解釈を拝読することで、
この曲の詩に対する理解も一層深まります。
一言でこの歌を表すると、愛する人「君」、と出会った人生の日の出から黄昏を歌ったもののようです。

解釈の拝借になりますが、
第1節は「君」と出会い、人生の素晴らしい頂点 に始まり、
第2節では、山あり谷ありの人生でも 「5月の夜が来るのを信じている」
5月は一年の内で一番美しく、生き生きとした季節で、決して希望を捨てないとの
決意があるとのことです。
第3節では人生も黄昏を迎える時。
「君」の存在が希望であり、喜び。
「君」が輝きを与えてくれる。


繰り返し読み返しています。
「君」に対する魂の言葉を詩に託した強く心に訴えかける歌詞です。
どのような困難でも希望を失わずにいられるのも、
強く結ばれた二つの魂の絆があるから。
この詩の主人公の心情は結婚記念日に当てはめると、
40年のルビー婚式でしょうか。
ルビー婚式は、「深く赤いルビーのような二人の深い信頼と誠意」だそうです。

詩の意味を味わいつつ聴く歌曲。
昔、聴きました歌曲でも、多くの時を経て心に新たな歌曲として伝わります。
同じ歌曲でも、同じ歌手でも、時に依り心への伝わり方も違うようです。
それは、多分、詩の解釈が時を経て変化するからかも知れません。
人生経験(大したものではないのですが)、生活環境等の変化とともに、
昔は何気なく聴いておりました歌曲が、ある日突然に心の中で輝き出すこともあります。
例えば、大好きなシューベルトの「楽に寄す」のように。
自分の中での歌曲の存在が、次第に大きくなっていくのを感じます。
“Alle Tage ist kein Sonntag”に出合いまして、
歌曲が、ますます大きな存在になりつつあるようです。


Pianistinさまが見つけてくださいました、リヒャルト・タウバーが歌う、
          “ Alle Tage ist kein Sonntag ” です。
              
  


今日、いろいろと引用をさせていただき、また参考にさせていただきました、
Pianistinさま発行のメールマガジンはコチラをクリックしてください。
                   ↓
           「歌曲つれづれ話」メールマガジン

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Comment

コメントありがとうございます

burleskeさま、こんばんは。

人生いろいろ(どこかで耳にした歌)、歌曲もいろいろですよね。
しっとりとした味わい深い歌(自分だけでは、この歌詞が分からなかったのですが)は、
もう本当に!良いですよね〜。
いつか機会がありましたら、是非、お聴きくださいね。(*^_^*)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.08/20 19:24分
  • [Edit]

こんばんは、泣かせてくれますねぇ

luminoさま、こんばんは

こりゃあ、泣ける歌だなぁ。良いですねぇ。
僕もヴンダーリヒで聴いてみたくなりました。
こういう歌曲もええもんでんなぁ。

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